秋田県横手市の鍼灸院 / 肩こり・腰痛・五十肩・坐骨神経痛

腰痛・ぎっくり腰の症例

 

すべての症例を掲載することが難しいため、一部を紹介します。

 

症例18

40代男性

 

2017年7月来院

 

【症状】
20~30代の頃は仕事で車の運転や重いものを持つことが多く慢性的な腰痛であったが40代になって事務仕事の方が多くなり腰痛はあまり感じなくなった。2週間ほど前に朝起きたら腰が痛くなっていた。前日に落としたものを拾おうと急にかがんだことくらいしか心当たりはないがそのときは何ともなかった。整形外科を受診したがレントゲンでは異常なく、シップと痛み止めを処方される。最初は黙っていても痛みがあり、動けないくらい痛かったが、来院時には黙っていての痛みは半分くらい。立ったり体を動かす時の動き出しや長く座っていることで痛みが増す。最初は腰からお尻の上側に痛みが出ていたが、徐々に仙骨や股関節周りに症状が移ってきた。前屈はしづらいが後屈は問題なし。股関節を外に開く動きに痛みと動かしづらさがある。
2週間しても中々良くならないためインターネットで調べて来院。

【治療内容と経過】
症状の出ている場所から背中の筋肉と腰の連動に問題があると考え、背中のツボを使うと立つ動作と前屈が楽になった。続いて腰椎の調整をすると腰回りがずっと楽になった。股関節を開く動きをすると仙腸関節にひびいていたため、仙腸関節の調整をすると重さはあるが動かしやすくなった。脚のツボに鍼をすると重さもなくなった。
治療を終了し様子を見てもらうことにしたが、後日痛みもなく順調に動けているとの連絡を受けた。

 

【主に使用したツボ】
腸鳴L、L5(0.5)L、曲池L、膝陽関L

 

【考察】
腰痛で整形外科を受診し「異常なし」という診断を受けていてもその症状に悩んでいる人は多い。レントゲンには写らない原因を探し出すことが重要である。今回の場合は急性症状のような現れ方ではあるが、腰椎、仙腸関節、股関節、筋肉の連動と複数の原因が重なっており、実態としては慢性の腰痛ともいえる。痛みにフォーカスせず、動きから原因を探っていったことが早期の解決につながった。

 

症例17

40代男性

 

2017年6月来院

 

【症状】
20代後半にぎっくり腰になって以来、時々ぎっくり腰になっていて、ここ5,6年は毎年なっている。肩こりや背中の痛みが出ることもよくある。3日前農機を軽トラの荷台に押し上げた際腰がビキッとなって動くのが辛くなった。座っていても歩いても痛みがあり、特に立ち上がる時、階段を上る時、寝返りをうつ時、顔を洗おうと前屈みになった時などに痛みが出る。徐々に痛みが増してきたので近所の鍼灸院で治療を受けた。そのときは楽になったが翌朝元に戻っていた。近々消防の大会があり、体調によっては出られなくなるため治るなら早めに治したいとインターネットで治療院を検索。当院の症例を見て、半信半疑ながらも一度受けてみようと来院。

【治療内容と経過】
初診。痛みが増す動きの中でかがむ動きが特に辛いということで背骨に問題があると考えスネのツボを使うとかがんだ時の痛みが半減した。次に体の安定感を作るために足のツボに鍼をすると少し痛みはあるものの寝返りと立つ動作が楽になった。続いて活法で腰全体を調整すると歩くのも楽になり痛みはほとんど無くなった。
2診目。前回の治療の翌日消防大会の練習をし、違和感程度であまり痛み無く動けたが、翌日農作業中、中腰で機械を使っていて再び腰にビキッと痛みが出た。前屈が特に辛い。肩こりとの関連を考え活法と肘のツボで肩と腰の調整をすると前屈が楽になった。活法で腰と骨盤の調整をすると動いても違和感が出る程度になった。
3診目。消防大会本番では動きに支障はなく少し痛みが出る程度で問題なく動けた。来院時は少し違和感が出る程度になっていた。活法で腰の調整をすると、その違和感も消えた。
3回で終了。

 

【主に使用したツボ・活法】
キュウ路R、大腰R、曲池R、腰痛3手、坐骨切り

 

【考察】
典型的な急性の腰痛である。農作業や消防訓練で普段から体を動かしているためか治療の効果は出やすかったと感じる。腰痛といっても原因は腕、脚からの場合は少なくない。症状の原因に的確にアプローチできれば治療後の良い状態はきちんと持続するので、短い期間の必要最小限の治療で改善が可能である。今後もしっかりと原因を見極めることを大切にしていきたい。

 

症例16

40代男性

 

2017年5月来院

 

【症状】
元々腰痛はあったが20年前に腰の痛みを我慢してスノーボードをやっていたら腰痛が悪化した。その後何回がぎっくり腰も経験、何日か休むと治まっていたが年とともに痛みが完全には抜けなくなってきた。ぎっくり腰のとき、上体を前に倒すともも裏に痛みが出、体を反らすのも辛く猫背で仕事をしていることが多くなる。ひどい場合は右足の指先にピリッとした痺れが出ることもある。
ぎっくり腰になりそうな腰の重さと臀部、もも裏の痛みが強くなり辛くなってきたためインターネットで調べて来院。

【治療内容と経過】
長く腰痛に苦しんでいるものの、肩や膝など他の部位に症状はなく、典型的な腰痛、坐骨神経痛の症状であると考えた。お尻にある梨状筋が特に固く、活法で脚、腕、お尻からの調整を行うと腰はかなり軽くなった。さらに脚全体の調整を行うと臀部やもも裏の痛みがなくなった。症状がほとんど無くなったので経過をみて症状が残るようなら来院するように伝え終了。

 

【主に使用したツボ・活法】
腰痛3手、坐骨上げ

 

【考察】
腰痛の症状としてはシンプルであったが、問題が残っていると今回のように長く症状が続き徐々に悪化していくケースは少なくない。今回は梨状筋の問題が大きかったが一つの筋肉でも体の色々な部分の影響を受けて問題が起こっていることが多い。視野を広く持って観察、施術していくことが大切である。

 

症例15

40代女性

 

2017年4月来院

 

【症状】
以前から腰痛があり半年に1回くらいぎっくり腰になる。来院前日の夜にふと体をかがめた際にぎっくり腰になった。同じ姿勢だと楽だが体勢を変えようとすると動き出しが特に辛い。どのように動かしてもズキズキした痛みが出るためなるべく動きたくない。車に乗っていると車の振動でも痛みが出る。左足に体重を乗せると痛むため歩くのも辛い。腰痛ベルトを巻いていると少し楽。
以前花粉症の治療で来院したことのある当院に来院。

【治療内容と経過】
問診のため座った状態から動くのがつらいとのことで活法で立ち座りを楽にしてから腰の調整を行う。痛みはあるものの少し動きやすくなる。手のツボを使うとズキズキした痛みが少し弱くなった。仙腸関節に痛みが強くあるので活法で調整、体を支える力をつけるために活法で大腰筋を調整すると、仙腸関節の痛みは減り、痛みはあるが左足をついて歩けるようになった。
数日後痛みがなくなり子供の部活動の応援に行くことができてよかったとの連絡があった。

 

【主に使用したツボ・活法】
腰痛3手、後ケイL、仙腸関節の導引、大腰筋の導引、腹部の透し

 

【考察】
一口にぎっくり腰と言っても痛みの場所や程度、痛みの出る動きなどは人によって様々である。今回のケースは痛いとは言いながらも痛みの出ない楽な姿勢もあったため、比較的回復はしやすいと言える。とはいえ刺激を与えすぎたり、腰を緩めすぎたりするとかえって痛みが増したり動けなくなったりということが起こりえる。施術刺激と痛みの強さ、動作の回復のバランスが重要である。

 

症例14

30代男性

 

2017年4月来院

 

【症状】
20代の頃から腰痛が常にあり、左の腸骨と腰椎の間辺りが常に重い感じがする。季節の変わり目や疲れが溜まってくると痛みが強くなることが多い。立っている時よりも座っている時の方が痛みを感じる。姿勢を正すと痛みが強くなる。上体を前屈すると違和感があり横に倒すと反対側が痛む。便秘があり腰が痛い場所の反対側のお腹を押すとガスが出る事が多い。肩こりや頭痛が出ることもある。仕事では立ちと座りは半々くらい。
季節の変わり目で腰が辛くなってきたため何とかしたいと思い、知り合いの紹介で来院。

【治療内容と経過】
初診。症状の内容から腰椎、股関節、上半身と下半身の筋肉の連動に問題があると考えた。活法でそれらを調整していくと腰はかなり楽になり、動いての痛みも違和感程度に減った。残った違和感も腹部からの活法で楽になった。
2診目。前回と比べ腰の痛みはあまりないが側屈での痛みと座っていて腰の違和感がある。便秘も楽になり、寝ていて左の股関節が開く癖が減ったような気がする。前回同様に活法で腰を調整すると、普段腰の重さが出ている1点に違和感が残った。便秘があることから内臓の問題も関係していると考え、お腹を調べていくと軽く押すだけで痛みを感じるポイントがあったので脚と肘のツボを使ってゆるめると、腰の違和感はなくなった。

 

【主に使用したツボ・活法】
腰痛3手、股関節抜き、坐骨切り、腹部の透し、上巨虚L、曲池L

 

【考察】
慢性の腰痛には動きに関係なく重さや痛みが出るケースがあり、その場合、股関節や腸腰筋の他、内臓の問題が関係していることもある。内臓にも筋肉があり、その筋肉は体幹や手足の筋肉とも連動しているため腰痛や肩こりなどの形で表面に現れる。今回は便秘という形で内臓の問題が見えていたので対処はしやすかったが、内臓の問題は患者の自覚が少ない場合もあるため、広い観点で症状の観察をすることが必要である。

 

症例13

50代男性

 

2017年4月来院

 

【症状】
季節の変わり目にぎっくり腰をよくやっていて、エアロバイクなどで運動をしていると3,4日で大概よくなる。今回は10日ほど前にタイヤ交換をした際に痛くなり、1週間位でよくなったが風邪気味になったら再び痛くなってきた。体を動かさず固くなったせいで再発したと本人は考えている。左のお尻の奥に痛みが強くあり、腰からお尻にかけてしびれも出ている。立っても体をまっすぐにできず、咳やくしゃみでも痛みが出る。体を前屈する、歩く、座る動作、長時間座っていることで痛みが出てくる。左をかばうせいか右膝が痛い。
職場でも不便であるためぎっくり腰の症状を何とかしたいと考え、インターネットで検索して来院。

【治療内容と経過】
初診。定期的に長く引っ張っているぎっくり腰であり、制限される動きも多いので活法で広く調整することにした。また痛みの位置や立ち座りによる加重での痛みが見られることから股関節と腸腰筋の問題もあると考えた。活法を使っていくと症状はお尻の奥の違和感程度になった。
2診目。寝起きの際は腰が辛いが昼頃は楽になる。動作としては車の乗り降りで脚を上げる動き、立って靴下をはく動きが気になる。活法で股関節から腰の周辺をゆるめると座って脚を上げる動作が楽になる。靴下をはく動きは脚のツボを使うと楽になった。だまって立っていると股関節がジワッと痛むが腰のツボを使うと痛みはなくなった。
痛みや違和感が出るようであれば来院するように伝え、2回で終了。その後特に不調の連絡は無い。

 

【主に使用したツボ・活法】
腰痛3手、坐骨上げ、股関節抜き、大腰筋牽引、輪転調整、大腰L、志室L

 

【考察】
定期的にぎっくり腰を繰り返す場合、症状の出ている腰の部分が固まることで痛みがなくなっていても、ぎっくり腰を引き起こす原因は解決されないままの場合がほとんどである。動きを改善する方針で治療していくと、そうした大元の原因にたどり着きやすい。長く引きずっている症状でも、原因に的確にアプローチできれば短期間で改善できるケースは少なくない。

 

症例12

40代男性

 

2017年3月来院

 

【症状】
以前から腰痛があり動きに関係なくずっと痛い。座っていてもジワーッとした痛みがある。痛みの左右差はあまりないがどちらかというと右の方が痛い。右かかとの真ん中辺りにも痛みがあり、体重をかけると痛みが強くなる。マッサージに行くと腰に関係があると言われ、腰のマッサージをされると軽くなる。上体の前屈後屈とも痛みがある。出張中だが翌日前屈みでゴミ拾いをする活動に参加することになり、腰痛を何とかしないと参加できないと考え、出張先の知り合いに紹介されて来院。

【治療内容と経過】
動きに関係ない痛みがあることから内臓の関わりがあると考え脚のツボを使うと、全体的に痛みが和らいだ。活法を使って腰を調整すると前屈痛も少し楽になる。かかとの痛みの位置から腰とのつながりがみられたため脚と首のツボを使うとかかとの痛みは大幅に減り、体重をかけてもあまり痛まなくなった。腰の確認をすると右よりも左が気になりだしたので終了とした。
翌日中腰でゴミ拾いをしてもあまり痛くなかったとの連絡を受けた。

 

【主に使用したツボ・活法】
元瑠R、地機R、C3(1)R、腰痛3手

 

【考察】
今回のように動きに関係なく痛む腰痛は内臓の問題を考慮する必要がある。動きだけを整えても内臓の問題が残っていると改善しきらないのがこの場合の特徴である。またかかとの痛みは痛みの場所によって脚や首を介して腰との関わりもある。腰だけの問題を考えていては解決できない症例であった。体を全体的、総合的に観察することが治療の上では大切なことであり、早期の解決にもつながる。

 

症例11

40代女性

 

2017年3月来院

 

【症状】
過去に何度もぎっくり腰を繰り返している。激しい痛みが1週間くらい続くこともある。3ヶ月前に出産し、現在は育児をしながら自宅で飲食店をしている。3日前に子供を抱っこして忙しく動いていたら徐々に左の腰が重くなってきた。痛みがだんだん強くなり今朝起きた時には上体を起こすのもつらかった。黙っていても痛いが、歩く際に足を踏み出して体重をかけるとズキッとした痛みが走るのであまり動きたくない。仰向けから起きる動き、椅子の立ち座りや授乳中の前傾姿勢でも痛みが強くなる。日常生活に支障が出ているので早く治したいと思い、以前妊娠中の不調を治療した当院に来院。

【治療内容と経過】
動きを確認すると上体をどの方向に動かしても痛みがあり、特に前屈が辛い。炎症を和らげるために脊柱の調整の鍼をした。少し痛みは減ったが動作による痛みは同じようにズキッと出る。鍼でお腹に力が入りやすくしてから活法で腰全体の調整をする。痛みの範囲から仙腸関節の問題があると考え肘のツボで調整すると少しだけ痛みは減り、動きやすくなった。
2日ほどしたら腰が楽になり、いつもより早く普通の生活ができるようになったとの報告を受けた。

 

【主に使用したツボ・活法】
後ケイL、元瑠L、腰津3手、曲池L

 

【考察】
ぎっくり腰になり炎症が強い場合、その場で劇的な変化が得られないこともある。その場合、ぎっくり腰の状態から回復しやすくなるように体を整え経過観察をすることになる。そこからは個人差があるが今回のように何日か後、炎症が治まった頃に症状が劇的に変化する場合も少なくない。少ない手数で体に余計な負担を与えないようにすることでこうした変化が可能になる。

 

症例10

40代女性

 

2017年3月来院

 

【症状】
以前から腰痛があり、良くなったり悪くなったりを繰り返している。腰痛がひどくなると肩甲骨の内側の張りが強くなり頭痛が出ることもある。腰痛がある時にリラクゼーションサロンで腰をマッサージされたらぎっくり腰気味になったことがある。1ヶ月前にインフルエンザにかかり寝た状態が長く続いたら腰痛が再発し、仕事で重いものを持って悪化した。普段は何日かすると症状が落ち着くが、今回は1ヶ月くらい症状が続き、徐々に悪化している。腰の真ん中からやや右寄りに痛みがあり立って靴下をはく動きができない。かがもうとして腰を少し曲げるとズキッとした激痛が走る。インターネットで調べて来院。

【治療内容と経過】
実際に動いてもらうと上体の前屈は問題なくでき、後屈で痛みが出る。腰痛が肩甲骨周りや頭痛にもつながっていくことから仙腸関節と肩甲骨の連動に注目した。肘のツボを使うと後屈がしやすくなり、靴下をはく動きも痛み無くできるようになった。かがむ動きは胸椎の問題と考えて背中を調べると動きに対応する場所に圧痛のあるコリが見つかった。手のツボで緩めるとかがむ動きが楽になり痛みもなくなった。1回で終了。

 

【主に使用したツボ、活法】
曲池R、六ケイR

 

【考察】
長く続いていた腰痛であったが、動きを観察し、連動を考慮して治療することで1回で改善できた。腰痛というと症状の出ている腰にばかり目が行きがちだが、今回のように胸椎や肩甲骨に問題がある場合は腰から離れて全体を観察することが大切になる。このように腰に原因のない腰痛で困っている人は少なくない。専門家として局所にとらわれず全体を見る目を今後も養いたい。

 

症例9

30代男性

 

2017年2月来院

 

【症状】
小学校の頃に運動中に腰を痛めて以来、時々ぎっくり腰になる。長時間立って作業する仕事をしていて、腰痛は常にあり特に右仙腸関節が痛む。ここ1ヶ月くらい長くたっていると仙腸関節の痛みが強くなり、仰向けに寝るのがつらい。朝起きた時が一番つらく、少し体を動かしてからでないと起きられない。加えて、お尻から太ももにかけての痺れと右くるぶしの下に痛みが出るようになった。上体を後屈するとくるぶしの痛みが響いてくる。背中の重さやこわばり感が強い。時々股関節が痛く、階段の上り下りがつらい時もある。仕事中だけでなく日常生活でも痛みが気になり始めたため、これ以上悪化させないようにしたいと思い、知人の紹介で来院。

【治療内容と経過】
初診。まずは背中からお尻にかけてのこわばりをとるために脚のツボを使うと、背中の重さと太ももの痺れが大きく減った。足関節の動きをよくするために膝のツボを使うとくるぶしの痛みは半分くらいになった。
2診目。前回に比べ背中は楽だが、くるぶし、仙腸関節に比べ股関節痛が顕著に出ていた。活法と足のツボで対応。階段の上り下り楽になる。
3,4診目。股関節と仙腸関節の調整を行う。後屈の可動域が広がり、くるぶしへの響くような痛みも減ってくる。朝起きる時の動きもらうになってきたとのこと。
5,6診目。腰周辺の筋肉の連動を調整。腰の可動域が広がってきて後屈時に腰の奥に重さを感じるようになる。活法と鍼で腸腰筋の調整をすると腰の奥の重さが減ってくる。
7,8診目。仙腸関節と腰周辺の筋肉の連動を調整。くるぶしと仙腸関節の違和感が若干残るが満足できる状態であるとのことで治療を終了した。
1ヶ月ほど後に状態は良好であるとの報告を受けた。

 

【主に使用したツボ、活法】
承扶R、地機R、曲池R、腰海R、大腰R、中腰R、股関節抜き、大腰筋の導引

 

【考察】
長期にわたる慢性的な腰痛は原因が1つに絞りきれないこともある。今回のケースでは小学生時代に痛めたと思われる腸腰筋と仙腸関節の問題が大きく、それに股関節や腰椎、筋肉の連動が絡んでいるという具合であった。慢性化した複雑な腰痛でも動きの観察をしながら一つ一つ調整していけば改善の道が開けてくる。

 

症例8

30代女性

 

2017年1月来院

 

【症状】
普段から長時間立ち仕事をしていることが多く、腰痛がある。数年前に一度ぎっくり腰になってからは、疲れが溜まってくると徐々に腰の痛みが増してぎっくり腰になる。1ヶ月くらい忙しい時期が続き、1週間前からぎっくり腰手前のような状態である。座っているだけで左の骨盤すぐ上辺りに痛みがあり、そこから体を捻ると痛みが増す。あおむけに寝た状態から体勢を変えようとしても痛い。ふくらはぎにも痛みがある。

【治療内容と経過】
初診。座っていての痛み、寝て体勢変える動きでの痛みは胸椎の問題と考え、脚のツボを使うと座って体を捻る動きと寝て体勢を変える動きは楽になった。痛みのあるポイントと連動する後頭部と背中のツボを使うと腰の痛みが減り、ふくらはぎが楽になった。
2診目。仕事が忙しく来れなかったと、前回から10日後の来院であり、かなり腰がつらいとのことであった。胸椎の問題は見られず、上体を前後に倒す動き、座った状態から立つ動作、特に動き出しがつらく腰からお尻まで響く。活法で腰の調整をすると上体を前に倒す動きが少し楽になる。手のツボを使うと立つ動作が楽になった。活法で股関節と手の緊張をとると痛みはかなり減った。活法で下半身の緊張をとると腰の動きやすさが楽になり前後に倒しやすくなった。
3診目。1ヶ月近く空いての来院であった。ぎっくり腰手前の感じ。上体を少し前に倒しただけで腰が痛み、立っているとそけい部とふくらはぎが痛む。活法で股関節周辺を調整するとそけい部の痛みはなくなった。続けて活法で腰を調整するとかなり上体を前に倒せるようになった。良い状態を安定させるために脚のツボに鍼をし治療を終えた。生活上問題なく動ける感じであるとのことで治療を終了した。

 

【使用した主なツボ、活法】
懸鐘L、光明L、元瑠L、腰腿点(1)L、腰痛3手、股関節抜き、坐骨切り、腸骨筋の導引、大腰筋の牽引

 

【考察】
当院では短期間で集中しての治療を勧めているが、通院間隔を空けすぎるとこのように来る度に症状が再発している。とはいっても初診と2診目の変化を見ても分かるように、改善したままの部分もあるので治療間隔が多少空いても治療する意味はあるのだが、短期間に集中すればもっと経過は良好であったろう。短期間で集中しての治療は早く治すためだけでなく、良い体の状態を体にずっと定着させるためにも必要である。

 

症例7

30代女性

 

2017年2月来院

 

【症状】
出産後9ヶ月。子育てで寝不足気味。産後ずっと腰は痛く、少しよくなってはきているが朝起きた時すぐに動けない。30分〜1時間で動けるようにはなるが顔を洗おうとしてかがんだり、腰をそらしたりすると仙腸の奥あたりにキリキリとした痛みが出る。背中にも痛みが広がる時もある。仰向けで寝るとジワっとした腰の痛みを感じる。横寝になって体を丸めている方が楽。
家族の紹介で来院。

【治療内容と経過】
痛みの出る動きや姿勢から考えて、仙腸関節関節に問題があると考えた。脚と背中のツボを使うと仰向け寝ている時の痛みが軽くなり、後屈での痛みも少し減った。腰椎を調整をするとさらに後屈しやすくなるが、キリキリした痛みが残る。活法で骨盤と肩甲骨を調整するとキリキリした痛みが減った。肘のツボを使うとやわらかい痛みに変わったので終了とした。
後日、朝起きた際の痛みはなくすぐに動けているとの報告を受けた。

 

【使用した主なツボ、活法】
陽輔L、肩参R、玉天R、骨盤回し、肩甲骨返し、曲池R

 

【考察】
出産後、子育て中に腰痛を訴える人は少なくないが、仙腸関節と肩甲骨の問題を抱えている人は特に多いように感じる。仙腸関節は産後の骨盤の状態も関係するが、子育てで手を使ったり、赤ちゃんを抱きかかえたりする際の肩甲骨の動きとの繋がりもある。仙腸関節と肩甲骨の連動に注目することで的確に問題を解決できる。1ヶ所に出た症状であっても全身観察は重要である。

 

症例6

50代女性

 

2016年10月来院

 

【症状】
立ち仕事のせいか平成28年3月頃から正座をしようとするとお尻がかかとに着くくらいの角度で左膝に痛みがあり、正座ができない。整形外科では軟骨が減って水が溜まっているが抜くほどではないと診断された。整体に行くと膝が捻れていると言われたが施術を受けてもあまり変化がない。4月からジムで歩く、走る、エアロバイクなどでの運動を始めるが痛みはない。
2、3日前から左の腰に痛みが出始め、左を下にして横になっているとズキッとした痛みが出る。昨晩は寝ていても痛かった。
インターネットで調べて来院。

【治療内容と経過】
一番気になっているのは腰痛だが、問診していると膝の痛みの訴えも多い。しゃがんだり、正座してお尻が踵につくあたりで痛む、というように深く膝を曲げたときにだけ痛みが出る。膝の状態が悪いために出ている腰痛だと考えた。脚の軸を整えるために臀部に鍼をすると腰痛は激減し、横向きに寝ても痛みはほぼ感じなくなった。正座もお尻がつくようになったが少し痛みが残る。膝周辺の筋肉をゆるめる活法を使うと正座して体重を乗せ切ったときに少し痛む程度になった。その後膝裏を整えるために腰に鍼をするとさらに軽くなり正座やしゃがむ動作は楽にできるようになった。
2回目の来院では腰は大分落ち着いたとのこと。前回と同様の治療をして膝の軸を整えると、正座して体重を乗せた時に少し痛みが残る程度。概ね満足のいく状態だということで再度痛みが出るようなら来院するように伝え治療を終了。

 

【使用した主なツボ、活法】
膝根L、腰眼L、膝の空気抜き

 

【考察】
膝の異常から腰痛へと派生した症例である。体は一つの個体であり、全体がバランスを取り合っている。そのため体の一ヶ所の異常は時に別の場所の異常を生み、症状として現れる。そのような場合、症状が出ている部分のみの治療では対応できないことが多くある。常に全体の観察を怠りなくしたい。

 

※この症例は膝痛の症例2と同じです。

 

症例5

50代男性

 

2016年10月来院

 

【症状】
10年以上前に中腰で鉄の塊を持つ仕事を続けていてひどい腰痛になり、病院でヘルニアと診断される。痛み止めや湿布を処方され症状は落ち着くが、その後も背中から腰全体に重さがある。
動かなければそうでもないが、長く同じ姿勢でいると右のお尻の辺りが痛くなり太腿裏に痺れも出てくる。7月くらいから症状が強くなってきた。
知り合いの紹介で来院。

【治療内容と経過】
腰の動きを確認すると上体を前後に倒すと痛みと動きづらさある。腰を調べてみると右の背骨の横と臀部に、押さえると強い痛みを感じる場所がある。膝のツボ、腰のツボを使うと前後屈の動きが楽になり、活法で腰全体を調整すると腰全体が軽くなり動きもさらによくなった。
2回目の来院時は臀部から股関節周りの痛みと右の背中の重さがあり、膝の痛みも強かった。脚の軸の調整をすると股関節、膝ともに動きやすくなり痛みが減った。背中を調べてみると肩甲骨の少し下に押さえると特に痛みを感じるポイントが見つかった。膝のツボを使うと背中の重さが減り楽になった。
3回目の来院時には上体を前後に倒す動きに違和感があったが、肩関節の症状の方が強く気になっていた。肩と腰の動きの両方に対応するツボを使うと腰の動きの違和感は無くなった。

 

【同時に治療した症状】
膝痛、肩痛

 

【使用した主なツボ、活法】
玉人、腰海、腰痛3手、陰陵泉、志室

 

【考察】
腰痛、膝痛、肩痛を同時に訴えている場合、それぞれは単独の症状ではなく相互に関わりを持っていることが多い。長く症状を引きずっている場合によく見られ、症状の出ている部位だけを治療しても中々良い結果を得られないことが多いが、全体を観察し、体の連動を取り戻していけば早期の解決も可能になる。

 

症例4

30代女性

 

2016年9月来院

 

【症状】
2日前に中腰で重いダンボールを持とうとしたら腰にギクッと痛みが走る。最初は少し足に痺れがあったが徐々に弱くなり、来院時には完全に消失していた。右手でものを持つと腰に痛みが走る。腰を反ったり上体を右に捻ると右の骨盤と背骨の間あたりが痛む。
職場の知人からの紹介で来院。

【治療内容と経過】
負傷した時の体勢と痛みの出る場所から腕、背中、腰、脚の一連に問題があると考えた。痛みの出る場所は軽く押すだけで痛がる。お尻のツボを使うと押しての痛みはなくなった。動きを確認してもらうと上体を右に倒した際に違和感が残る。違和感の出る場所の近くに、押すと周りに痛みが広がるポイントを見つけた。脚のツボを使うと動いての違和感はなくなった。
その他、腰の前後屈や側屈、回旋をしても痛みや違和感も出ないとのことで1回で終了。

 

【使用した主なツボ、活法】
大臀、委中

 

【考察】
典型的な急性の腰痛である。中腰の姿勢でものを持つ際には大腿の後側に力が入り、その部分の緊張が腰に影響を及ぼすことは多い。また手にも力が入るため、背中側一体の連動の問題が起こることも少なくない。症状が発生したときの状況と目の前にした体の状態をしっかり分析し、可能な限り少ない手数で症状を改善できるように今後も研鑽していきたい。

 

症例3

20代女性

 

2016年7月来院

 

【症状】
中学校時代に陸上部の高跳びで腰を痛め、それからたまに痛くなる。前かがみや同じ姿勢を続けると痛むことが多い。仕事で体を捻ったまま腕を伸ばして作業をすることが多く、2年前にも一度痛めている。仕事中はいつもコルセットを着けているが産休をとってからは腰痛はなかった。半年前に出産。3日前に子供を片手で抱っこしたまま電子レンジの中を覗き込もうとした際に腰にピキッと痛みが走り、それ以来ずっと痛みがある。
上体を前に倒す、腰を丸める動作で痛みが出る。座った状態から立つときに痛む。
知り合いの紹介で来院。

【治療内容と経過】
子供を抱っこするという腕に負担がかかる状態で痛めているので腕から背中、腰の筋肉の連動に問題があると考えた。活法の腰痛3手を行うと前に倒す動きが楽になる。色々動いてもらうと体育座りで仙腸関節の痛みがあるとのことだが、骨盤と股関節を調整をすると症状は消失した。1回で終了。

 

【使用した主なツボ、活法】
腰痛3手、骨盤の高低差

 

【考察】
主訴は典型的な筋筋膜性の腰痛だが、長く腰痛が続いていたため仙腸関節や股関節の問題も関わっていた。出産前後は体の変動が大きい時期なので全体を観察していくことが大切になる。

 

症例2

60代男性

 

2016年6月来院

 

【症状】
腰痛持ちで整形外科に30年以上通っている。前日に棚の上にカゴを上げようとして体を伸ばした際に腰に痛みが走り、動かすのが辛くなる。体を前に少し倒すだけで痛みが出る。翌日出張で長時間の車の運転をしなければならないが、整形外科ではシップと痛み止めくらいで大きな変化がないので整形外科以外の治療を受けてみようと思いインターネットで調べて来院。

【施術内容と経過】
前屈での痛みが特に強く左腰には押さえると強く響くポイントがある。腰から背中の筋肉の連動に問題があると考え腰痛治療の3手を施すと前屈しても痛みなく指先がつくようになった。1回で終了。

 

【使用した主なツボ、活法】
腰痛3手

 

【考察】
典型的な筋筋膜性の急性腰痛である。腕の動きは背中から腰にかけての筋肉との関係があり、腕の動きによってぎっくり腰になる人も多い。急性の場合は刺激が増えると悪化する可能性もあるため、いかに手数を少なく体を変化させるかが重要になる。

 

症例1

60代男性

 

2016年2月来院

 

【症状】
介護の仕事をしている。1ヶ月ほど前に車イスをを移動させようと体を捻った際に腰から臀部にズキッとした痛みが出る。徐々に痛みが太もも裏側にも現れ、背筋を伸ばすと痛みが増す。何日か体を休めても変化がなく、10日ほど前から痛みが強くなってきたため整形外科を受診。骨は異常がなく、ぎっくり腰と診断され痛み止めを処方される。痛み止め飲むと痛みは減るが薬が切れると同じように痛みが出てくる。上体の前後屈で痛みが出るが、足に痺れの症状はなし。
20代の頃にギックリ腰の経験あり。7年前に直腸ガンの手術をしている。
インターネットで調べて来院。

【施術内容と経過】
初診と2診目は全身の調整として体芯矯正を行う。全体的に痛みが減って、太ももの痛みは無くなり、ふくらはぎ横側に痛みが出る。
3,4診目は活法によって臀部の調整をする。ふくらはぎの症状は消えるが臀部の奥に痛みがある。
5診目。股関節の動きに問題が残っていると考え、活法で調整すると臀部の痛みが大きく減った。
6診目。痛みはかなり減り、違和感がある程度。再度股関節の調整を行い終了。

 

【主に使用したツボ、活法】
体芯矯正療法、梨状筋の導引、股関節抜き、海月

 

【考察】
ぎっくり腰と診断されたものの、実際には股関節の問題が症状を引き起こしていた。徐々に痛みが強くなってきたのは、介護の立ち仕事で問題のある股関節に荷重が続いたためであり、長く続く腰痛の場合にはよくあることである。
1つ1つ的確に原因に対処していくことが解決の早道である。

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