治療間隔を空ける場合

治療をしていて、あえて治療する間隔を空けることがあります。効果を身体に馴染ませたり、現状を把握するためです。

最初のうちは集中して刺激を入れる方がいいのですが、これは自転車の補助輪のようなものです。いずれ補助輪を外して運転する体験をしないことには治療で変化した身体が本当の意味でその人のものになりません。

ここの考え方や方針は治療院ごとに違いますので、あくまでも当院の場合はということでお話ししていきたいと思います。

不調の改善を目的としているとすれば、集中して不調を改善させてから徐々に治療間隔を空け、最終的には2ヶ月くらい普通に生活していて問題なければ本当に解決したといえます。

1ヶ月くらいでまた似たような感じになるとすれば、日常での身体の扱い方にまだ伸び代があると言えます。1週間くらいで元の不調な感じに戻るとしたらまだ治療を続けた方がいいですし、3日くらいで元に戻るならまだ集中して刺激を入れる必要があります。

不調が完全に改善しなくても、不調のない状態まで安定させなくても、日常生活に支障が出なければそれでいいと考える方もいると思います。そういう方は2ヶ月空けるなどと言わず、もう少し短い期間で定期的なメンテナンスする方がいいです。

期間はと言えば、身体がある程度の状態を維持できるのは3週間くらいというところです。区切りがいいので1ヶ月に1回というすすめ方をすることが多いですが、メンテナンスだけで自分の調子をよくするつもりなら3週間以内が理想です。

治療する間隔を空けて一旦様子を見ることは、現状を把握したり、その後の方針を決める上でとても大切ですが、見極めは中々難しいところ。自己判断せずに専門家のアドバイスに従うことが一番です。

最初にお話しした通り、考え方や方針は治療院ごとに違いますので、それぞれの治療院で相談してみてください。