日々の運動の話

 運動はしておいた方がいいという話を患者さんにすることが多いですが、その意味するところも色々あるのですが、1番は、日々身体がちゃんと動くようにアイドリングしておきましょうね、ということです。

 一晩寝て起きたら、どんな人であってもそれなり身体は固くなり、色々鈍っています。寝起きで頭がボーッとしているのは、身体がボーッとしているからでもあります。少しして頭が目覚めてきても身体全体が目覚めるのにはもっと時間がかかります。

 身体が目覚めていないということは当然動きも鈍く動きづらい状態です。何もしないでいると身体が目覚めるのは昼過ぎくらいで、その目覚め度合いは50%くらいです。この状態で運動せずにその日を終えて夜寝て翌日を迎えたら、当然前の日よりも身体は鈍くなっています。差としてはわずかですが、これが日々積み重なっていくわけです。

 鈍った身体で日々を過ごしていると、身体の違和感に気づきづらくなります。そうすると身体のどこか1ヶ所に負担をかけても気づけずにどこかのタイミングで負担に耐えられず不調として出てきたりするのがギックリ◯◯の類です。

 身体が鈍ると動きだけでなく、違和感を感じる身体のセンサーが鈍るので、どんな不調であっても前兆に気付きにくくなります。健康に過ごしていたはずなのに今日に不調が出てきたという人は案外その前兆に気づけずに過ごしているだけだったりするのです。ここに寝不足や食べ過ぎ癖が加わると身体の鈍りはさらに加速します。

 日々を快適に過ごす上での運動というのは、身体を鈍らせない程度に刺激を入れておくこととも言い換えられます。

 だから激しいスポーツをしたり、限界まで自分を追い込む必要は全くありません。疲労感を後に残すような運動は逆効果で、心地よく汗をかいて動き終わったら身体が軽くなっているくらいが理想です。

 そうなると、マラソンのように何時間も走るよりは、30分程度歩いたり、ラジオ体操のような軽度な運動の方が適していますし、筋トレでもダンベルなどの重いものを使って部分的に鍛えていくよりも、腕立て伏せなど全身的に身体を扱うものの方が効果的です。

 運動は負荷が強ければいいのではなく、目的に合わせて適度な運動量や刺激量のものを選ぶことが大切です。

 ですが、中には日々を快適に過ごすための運動としても、身体のパフォーマンスアップとしても、効果の高いものが存在します。

 それがトータルコンディショニングという運動プログラムです。55分で全身の動きを整え、循環を良くし、身体をしっかり目覚めさせます。身体の動きが整い、身体も大体80%くらいは目覚めるので、驚くほどに身体がスッキリします。どんな方にもかなりオススメです。

 他にも色々効果はあるのですが、そこは実際に体験してもらうのが1番早いです。

 当院ではからだづくりセッションで対応していますので、興味のある方はぜひご予約下さい。

 また、12/18(月)〜12/22(金)まで早朝にトータルコンディショニングにオンラインで取り組むTCウィークという企画が開催されています。

 毎月のルーティンに組み込むことでどんどん身体が元気になっている方々が沢山います。自分一人で取り組むのは大変でも、画面越しでも他の参加者と共に取り組むと続けられます。

 こちらも是非どうぞ。

 TCウィークのウェブサイト

 TCウィーク12月の申込ページ